【アンテナ工事のプロが監修】テレビアンテナを自分で取り付ける方法と必要な工具を日本一わかりやすく解説
最終更新日:2022/05/24UHF八木式アンテナ、デザインアンテナ、BS/CSアンテナそれぞれの取り付け方法やコツをアンテナ工事のプロが監修の元、手順と必要な工具を日本一わかりやすく解説。
業者に依頼する工賃の節約やDIYでアンテナを取り付けた達成感が得られます。この記事を読めば誰でもアンテナの取り付けが出来ます!
この記事を読めば分かる事
- DIYアンテナ交換にかかる費用
- UHF八木式アンテナの取り付け方
- デザインアンテナの取り付け方
- BS/CSアンテナの取り付け方
- アンテナの方角調整の方法
- アンテナの配線加工のやり方
- レベルチェッカーの使用方法
- ブースターの取り付け方法
- ブースターの調整方法
- メリット&デメリット
目次
はじめに
各種アンテナの取り付け方
まとめ
アンテナの種類と用途
八木式アンテナ(UHF20素子地デジアンテナ)地デジ放送を見るためのアンテナ。八木式(やぎしき)アンテナと呼ばれ、魚の骨のような見た目が特徴。受信感度が高い。 3,000円~15,000円 |
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デザインアンテナ(UHF平面地デジアンテナ)地デジ放送を見るためのアンテナ。スタイリッシュで建物の景観を邪魔しないスリムなデザイン。取り付け位置が八木式よりも低い位置になるので受信レベルは低くなりがち。八木式と比較して雷の影響を受けないメリットがある。 5,000円~20,000円 |
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BS・CSパラボナアンテナ(45形BS・110度CSアンテナ)BS・CS放送を見るためのアンテナ。パラボラアンテナです。 8,500円~ |
テレビ電波の受信能力では八木式アンテナが最も優れていると言われており、理由としては電波を遮る物の少ない屋根の上に設置されるからです。
一方、デザインアンテナは見た目がスタイリッシュで建物の景観を損なわないのですが、屋根よりも低い位置に設置することになるため電波の受信環境において遮蔽物が多くなり受信が不安定になる場合があります。
テレビの電波を受信することが難しい地域、高層ビルが立ち並んでいる地域等では八木式アンテナが適しているとされています。
ブースターの必要性
UHF帯ブースターUHFを増幅するブースターです。テレビ信号が弱い場合や、複数のテレビに安定して信号を送る必要がある場合に使用します。 5,000円~ |
ブースターとはテレビのアンテナを通して受信した信号を増幅させる機器です。受信レベルの弱い地域やアンテナからテレビまでの配線が長い場合、分配器を使用して複数のテレビで見ている場合などに使用されます。
必要な工具
はしご屋根上に登るために使用します。一般住宅を想定した場合、最低でも7mは必要 42,000円~ |
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伸縮脚立勾配のある屋根の上で使用する脚立です。 12,000円~ |
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作業用ヘルメット※絶対に用意してください!命は一つしかありません。安全具を用意できない方はページを戻ってDIYは諦めて業者に依頼してください。 3,500円~ |
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屋根用作業靴※絶対に用意してください!屋根用に設計された作業靴です。ソールが滑りにくいゴムで出来ており高所での転倒、落下を防ぎます。 3,500円~ |
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レベルチェッカー受信レベルの測定に使います。アンテナのトラブルの原因究明に必要です。 42,000円~ |
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インパクトドライバー充電式のドライバーです。土台を外壁に取り付けるのに使用します。 14,000円~ |
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モンキーレンチアンテナの留め具の固定、取り外しに使用します。小さいサイズがオススメ 700円~ |
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ペンチアンテナの配線加工に使用します。 1,800円~ |
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ニッパー結束バンドの切断や配線加工に使用します。 1,700円~ |
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同軸ストリッパー同軸ケーブルの加工に使用します。 2,500円~ |
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同軸ドライバー同軸ケーブルの被覆の加工に使用します。 600円~ |
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水平器アンテナの土台を設置する際に使用します。 1,000円~ |
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スケール土台設置、配線の長さ測定、様々な用途で使用します。 1,500円~ |
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結束バンド配線を固定するためのバンド。タイラップとも言います。 500円~ |
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同軸ケーブルアンテナ専用の配線です。 1,500円~ |
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アンテナ接栓配線の端の接続部分。コネクターとも言います。 600円~ |
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防水キャップ接栓を覆う防水用のゴムキャップです。 300円~ |
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必要な工具の合計金額 | 12万9,700円 |
上記の工具代金の合計12万9,700円+アンテナ代金+ブースター代金を足した金額がDIYアンテナ工事にかかる費用です。
作業前の注意事項
とにかく屋根から落ちないこと
屋根の上は勾配があり素材によっては非常に滑りやすくなっています。一瞬の気の緩みから足を滑らせたり、踏み外すと3m以上の高さから落下することで命の危険や大怪我の恐れがあります。
「1メートルは1命取る」という標語があるように、人は1mの高さから落下しても命を落としてしまう事があります。
落下による死亡事故の割合
上の図は厚生労働省が調査してまとめた平成23年度の建設業界における落下死亡事故の割合表です。
- 屋根・屋上からの落下が年間で21人
- ストレート屋根、波板の踏み抜きが年間で14人
- はしごからの落下が年間で9人
合計すると屋根やはしごからの落下で年間で44人の方が亡くなっている事が分かります。
更にはこのデータは建設業界で働くプロを対象にしたデータです。経験豊富なプロでも年間で40人以上の方が屋根から落下して命を落としているのです。
これらを踏まえて、普段屋根に登ることの無い一般の方が慣れない状態で屋根上で作業をする事がいかに危険な事か分かると思います。屋根上での作業は大変危険なため細心の注意を払う必要があります。
こんな状態は危ない!
- 雨が降っている・これから降りそう
- 風が強い・これから強くなりそう
- 勾配(傾斜)が急【6寸(30度)以上】
- 築20年以上が経過している
上記のような場合は屋根上での作業は大変危険な状態です。無理してDIYで行おうとせずに業者に相談してください。脅すつもりはありませんが、本当に落ちます。
屋根用の作業靴は必須
作業用ヘルメットを必ず着用すること
2輪車の事故の場合はヘルメットを着用していない場合は死亡率が3倍になるデータ(2019年警視庁による調査)があり、頭部損傷がいかに人命を左右するかが分かります。
法律でも2mを超える高さでの作業の場合はヘルメット等の安全装備の着用が義務付けられています。
屋根作業用靴を必ず着用すること
屋根は見た目よりも滑ります。「我が家の屋根は傾斜が緩いから平気」「バランス感覚が良いから平気」等の素人判断で屋根に登ってももちろん滑らない時もあります。しかし命は一つしかありません。DIYとして自分で作業を行う以上は、万が一に備える責任があります。前述の通り人は1mの高さから落ちても命を落とす事があります。屋根用の作業靴は屋根の上でも滑りにくい構造で作られており、屋根上で滑って落下するリスクを低減してくれます。
八木式アンテナ(地デジ)の取り付け方
地デジ受信用のアンテナとして高い受信感度と安定性を誇る八木式アンテナを自分で取り付ける方法を解説します。
アンテナの開梱
※アンテナの組み立てや配線の準備は屋根の上では危険なため、下で行いましょう。
外箱は長方形の段ボールで構成されており、組み立てに関しては部材を傷つけないように下に布を敷いたり、段ボールの上で行いましょう。
開梱する際にはカッターを使用し手や中の部材を傷つけないように注意しながら開けてください。
コツはカッターの刃を出しすぎないことです。
開梱したらまずは部品の確認を行います。
DXアンテナ【UHF20素子地デジアンテナ付属品内容】
- アンテナ本体
- 基盤
- 備品セット
上記の3つが全て入っていること確認し作業に取り掛かります。
アンテナの組み立て
矢印の方向にアンテナの羽のような部分を広げてセットします。
バーに取り付けられている【蝶ボルト】をスパナを使用し緩めます。
バーを回転させてネジ穴に合わせる形でアンテナを形成します。
矢印で示した穴に基盤側の穴を合わせるようにして、基盤をアンテナに取り付けます。
基盤の裏側からボルトを締めて固定します。
これで八木式アンテナの組み立ては完成です。
配線を取り付ける
必要な長さを測り配線をカットします。配線は途中で「たわみ」を作るため長めにカットする事が必要です。
配線の切断面に「同軸ストリッパー」を配線のツラ位置にあてがいます。同軸ストリッパーを握って回転させる事で配線の被覆を綺麗にカットできます。
カッターナイフを使用する業者もいますが、怪我をする危険性だけでなく切断面が汚くなるためオススメしません。
同軸ストリッパーで切断した綺麗な配線の先端はこのようになります。
防水キャップを配線に通します。
接栓とかしめ金具を用意します。小さいので無くさないようにしましょう。
ワイヤーを外側に剥きます。
剥いたワイヤーに重ねる形で配線側に「かしめ金具」をセットし、その後に接栓を装着します。
ニッパーを使用して銅線をツラでカットします。
かしめ金具をペンチでかしめてケーブルと圧着させます。
このようにして配線の両端に接栓を取り付けましょう。
慣れない頃は防水キャップのつけ忘れが多いので注意してください。
外側に剥いたワイアヤーがはみ出ていると見た目が悪いだけでなく、銅線と接する事で接続不良を起こしたりします。
そのため、同軸ストリッパーを使用して丁寧に皮を剥きましょう。
アンテナの基盤に繋げます。モンキーレンチを使用してナットを回します。
ナットのしめ加減は強すぎても弱すぎてもNGです。回していき回らなくなったところで、ギュッと一回しめるぐらいがちょうど良いです。
防水キャップで接栓をしっかりと覆います。
配線を軸棒に伸ばしていくにあたり、写真のような「たわみ」を必ず作ってください。
このような「たわみ」を作る事で雨等で水が配線を伝って軸棒の方まで流れる事を防ぎます。お
「たわみ」を作る事で水滴はたわみの一番下の部分にたまりそこから先へ進むことはなくなります。
結束バンドを使用して配線を固定しています。
結束バンドの余った先端部分をそのままにしておくのは見た目がよくないので、ツラでカットしておきましょう。
土台の設置とアンテナの取り付け
アンテナの組み立て、配線の準備が出来たらいざ屋根の上へ!
※屋根の上は落下の危険性があるため十分に注意してください。
水平器を使用してアンテナの土台を下地にしっかりとビスで固定します。
水平がしっかりと取れていないと倒壊したり、電波障害の原因になります。
アンテナを土台に設置します。屋根の上で更に脚立に乗っての作業のため注意が必要です。
※この後、アンテナの方角調整を行うので、まだボルトは締めません。
アンテナの方角調整
レベルチェッカーを使用して受信レベルの調整を行います。
まず、先ほど作成したアンテナの配線とレベルチェッカーの端末を繋ぎます。
今回の設置場所は群馬県のためスカイツリーの電波が届きづらい地域となります。そのため群馬テレビのチャンネル(19)に合わせた上で調整を行います。
「給電」ボタンを押すことで一時的にアンテナに送電され受信レベルの確認が行えます。
初期状態では受信レベルが34.9、MERが21.5と低い数値です。そのまま画面をみながら軸棒を回してアンテナの向きを少しづづ変え数値の変化を見ていきます。
推奨レベル値
地上デジタル放送 | 46〜89dB |
---|
軸棒を少しづづ回して受信レベルが48.2、MERが30かつ「GOOD」表記が出る方角が決まりました。この数値であれば問題なくテレビが視聴可能です。
この後、ブースターを取り付けて更に受信レベルを高ていきます。
この数値からズレないように土台のボルトを締めて軸棒を固定しましょう。強く締めすぎると軸棒が曲がる原因となるので、ボルトを回していき回らなくなったところで、ギュッと一回しめるぐらいがちょうど良いです。
ブースターの取り付け
ブースターとは「増幅機」の事を言います。テレビには受信可能な信号強度に範囲があり、強すぎても弱すぎてもテレビは視聴出来ません。ブースターはアンテナから受信した信号の強度を高める機器です。
受信レベルの弱い地域、アンテナからテレビまでの配線が長い場合や、分配器を使用して複数のテレビを使用している場合などにブースターは必要となります。
アンテナからの配線をブースターの「UHF入力」端子に接続し、レベルチェッカーを「出力」端子に接続します。
ブースターを繋げた状態では受信レベルが78.3という結果が取得できました。ブースターを繋げ得る前と比較して30ほど数値が高くなりました。
このように、ブースターには受信レベルを高める役割があります。
ブースターのカバーを開くと「入力レベル調整」と「利得調整」などのボタンがあります。この2カ所を調整して適切な数値に合わせていきます。
まず、「入力レベル調整」の箇所にー10dBという記載がありますが、これは都内などの一部地域で受信レベルが強すぎる場合に逆にー10dB下げてくれる機能です。今回の施工箇所では受信レベルを高める必要があるので、−10dBではなく0dBの方に設定します。
次に、「利得調整」のネジを回す事で受信レベルの細かい調整ができます。結果、87.9dBまで受信レベルを高める事が出来ました。
ブースターの「出力」端子とテレビ側の配線を繋げます。
ブースターが正面から見える位置に取り付けてボルトを回し軸棒に固定すれば八木式アンテナの取り付けは完了です。
取り付け完了
最後に屋根の上に忘れ物がないか、ゴミをそのままにしていないか、配線はしっかりと接続されているか、防水キャップは正しく覆われているかを確認して作業は完了です。
デザインアンテナ(地デジ)の取り付け方
地デジ受信用のアンテナとして高い受信感度と安定性を誇る八木式アンテナを自分で取り付ける方法を解説します。
アンテナの開梱
外箱は長方形の段ボールで構成されており、組み立てに関しては部材を傷つけないように下に布を敷いたり、段ボールの上で行いましょう。
開梱する際にはカッターを使用せずに手で中の部材を傷つけないように注意しながら開けてください。
開墾するとデザインアンテナが袋に入っており、その上に説明書があるので無くさずに保管しておきましょう。
デザインアンテナは画像のようにすつきりしていてスタイリッシュなデザインです。
土台の設置
デザインアンテナの設置にあたり、どこの場所にどの向きで設置するのかは非常に重要となります。
下の画像のようにご近所さんの屋根に設置されたアンテナから、自分の家に取り付けるアンテナの向きを判断出来ます。
八木式アンテナのY字バーがついていない方向が電波を受信できる方向になります。
画像のように水平器を当てて土台を外壁に水平にあてがいます。
外部のため錆防止のスレンレスビスを用いて固定します。
土台にデザインアンテナを取り付けします
土台とアンテナ本体の下側にあるボルトを締めて固定します。
配線を取り付ける
必要な長さを測り配線をカットします。配線は途中で「たわみ」を作るため長めにカットする事が必要です。
配線の切断面に「同軸ストリッパー」を配線のツラ位置にあてがいます。同軸ストリッパーを握って回転させる事で配線の被覆を綺麗にカットできます。
カッターナイフを使用する業者もいますが、怪我をする危険性だけでなく切断面が汚くなるためオススメしません。
同軸ストリッパーで切断した綺麗な配線の先端はこのようになります。
防水キャップを配線に通します。
接栓とかしめ金具を用意します。小さいので無くさないようにしましょう。
ワイヤーを外側に剥きます。
剥いたワイヤーに重ねる形で配線側に「かしめ金具」をセットし、その後に接栓を装着します。
ニッパーを使用して銅線をツラでカットします。
かしめ金具をペンチでかしめてケーブルと圧着させます。
このようにして配線の両端に接栓を取り付けましょう。
慣れない頃は防水キャップのつけ忘れが多いので注意してください。
外側に剥いたワイアヤーがはみ出ていると見た目が悪いだけでなく、銅線と接する事で接続不良を起こしたりします。
そのため、同軸ストリッパーを使用して丁寧に皮を剥きましょう。
矢印て示した部分に配線を接続します。
デザインアンテナの受信レベル調整
レベルチェッカーを使用して受信レベルの調整を行います。
まず、デザインアンテナの配線接続部分とレベルチェッカーの端末を繋ぎます。
今回の設置場所は群馬県のためスカイツリーの電波が届かない地域となります。そのため群馬テレビのチャンネル(19)に合わせた上で調整を行います。
受信レベルが48.2、MERが30かつ「GOOD」表記。この数値であれば問題なくテレビが視聴可能です。
この後、ブースターを取り付けて更に受信レベルを高ていきます。
推奨レベル値
地上デジタル放送 | 46〜89dB |
---|
ブースターの取り付け
ブースターとは「増幅機」の事を言います。テレビには受信可能な信号強度に範囲があり、強すぎても弱すぎてもテレビは視聴出来ません。ブースターはアンテナから受信した信号の強度を高める機器です。
受信レベルの弱い地域、アンテナからテレビまでの配線が長い場合や、分配器を使用して複数のテレビを使用している場合などにブースターは必要となります。
アンテナからの配線をブースターの「UHF入力」端子に接続し、レベルチェッカーを「出力」端子に接続します。
ブースターを繋げた状態では受信レベルが78.3という結果が取得できました。ブースターを繋げ得る前と比較して30ほど数値が高くなりました。
このように、ブースターには受信レベルを高める役割があります。
ブースターのカバーを開くと「入力レベル調整」と「利得調整」などのボタンがあります。この2カ所を調整して適切な数値に合わせていきます。
まず、「入力レベル調整」の箇所にー10dBという記載がありますが、これは都内などの一部地域で受信レベルが強すぎる場合に逆にー10dB下げてくれる機能です。今回の施工箇所では受信レベルを高める必要があるので、−10dBではなく0dBの方に設定します。
次に、「利得調整」のネジを回す事で受信レベルの細かい調整ができます。結果、87.9dBまで受信レベルを高める事が出来ました。
矢印で示した箇所にブースターを取り付けます。
デザインアンテナの取り付け完了
デザインアンテナの取り付け完了です。締め忘れているボルト等がないかを確認しましょう。
BS/CSアンテナの取り付け方
BS・CS放送を見るためのアンテナを自分で取り付ける方法を解説します。
BS/CSアンテナの開梱
外箱は正方形の段ボールで構成されており、組み立てに関しては部材を傷つけないように下に布を敷いたり、段ボールの上で行いましょう。
開梱する際にはカッターを使用する事になりますが、手や中の部材を傷つけないように注意しながら開けてください。
開梱する際にはカッターを使用する事になりますが、手や中の部材を傷つけないように注意しながら開けてください。
DXアンテナ【BS・CSパラボナアンテナ付属品内容】
- アンテナ本体
- 基盤
上記の2つが全て入っていること確認し作業に取り掛かります。
こちらがBS・CSパラボナアンテナの基盤です。配線はこちらに接続する事になります。
BS/CSアンテナの組み立て
アンテナ本体に基盤をセットします。
基盤の棒から出ているボルトとアンテナ本体側のネジ穴を合わせます。
スパナを使用してボルトを締めます。強く締めすぎると棒が歪んでしまうので注意が必要です。
土台に取り付ける留め具のボルトをあらかじめ緩めておきます。
角度調整部分のボルトを緩めます。
記載されているイラストを参考に取り付け地域に適した箇所に合わせて固定します。
反対側のイレストはメモリ表記になっており、より詳細に角度調整が出来ます。
今回取り付けを行う場所は既存の八木式アンテナの軸棒になりますので、矢印て示した部分の出っ張りをペンチでまげて棒が通るようにします。
画像のように曲げる事で既存のアンテナの軸棒にセットする事が出来ます。
BS/CSアンテナの取り付け
組み立て終わったアンテナを持って屋根上に上がります。
かけたハシゴの角度、足場には細心の注意をはらってください。片手がアンテナでふさがっているため非常に危険です。
アンテナ本体の取り付け金具と既存アンテナの軸棒を固定します。
※受信レベルの調整の際にアンテナを動かすので、この段階ではゆるく締めるぐらいにしてください。
矢印で示した基盤の接続部分にレベルチェッカーを繋げます。
初期状態では受信レベルが56.5、MERがLowと低い数値です。そのまま画面をみながらアンテナ本体を回してn値の変化を見ていきます。
受信レベルが75まで上昇する位置を見つけました。それ以上に上がる位置がなければボルトを回してアンテナを軸棒に固定します。
推奨レベル値
CS・BS衛生放送 | 75dB以上 |
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配線を接続し、防水キャップで接栓をしっかりと覆います。
これでBS/CSアンテナの取り付け作業は完了です。屋根から降りる際にも細心の注意をはらいましょう。
DIYアンテナ工事のメリット&デメリット
当記事において八木式アンテナ、デザインアンテナ、BS/CSアンテナの取り付け方法を解説いたしましたがアンテナ取り付けの作業自体は知識と経験があれば難しいものではありません。
ある程度のDIY経験と工具があれば誰でも出来る作業です。しかし、記事の冒頭で解説しております通り屋根上などの高所での作業は危険を伴います。未経験の方が慣れない作業を屋根の上で行う事は非常に危険であり、落下すれば大怪我、命を落とすの恐れもあります。
その危険性を大前提とした上でDIYアンテナ工事のメリット&デメリットを解説します。
メリット
- 工具や材料を持っていれば業者より安く作業が出来る
- 自分のタイミングで好きな時に出来る
- 達成感がある
デメリット
- 工具や材料を持っていないとかなり割高になる
- 怪我や命を落とす危険性がある
- 失敗すると余計な費用や工事が必要になる